愛知県の心のバリアフリー事業
愛知県では、障害のある人がその能力や適性に応じて自立した生活を営むことができるよう、 平成19年3月に「愛知県障害福祉計画」を策定し、 その計画に基づいて、障害のある人の地域生活への移行に向けた様々な支援を進めています。
障害のある人が地域で暮らすには、地域にお住まいの方々に、障害に対する理解を深めていただき、 障害のある人に対する偏見・差別をなくしていくことが重要です。
そこで、地域に密着した活動を行っているNPOと県が協働して、 その地域の実情に踏まえながら障害に対する正しい理解の促進を図るため、 「心のバリアフリー推進事業」を実施しております。
まねきねこが大切にしていること
1.「交流」を大切にします。
「障がい者に対する心の壁について考える」というと、
難しい話を眉間にしわを寄せて話し合うイメージが湧くかもしれませんが、
本当にそれで心の壁がなくなるのでしょうか?
私たちは、まず「障がいとは何か?」を「知る」ことが大切であり、
そこから始めるべきだと考えます。
そして、話したり、遊んだり、触れ合ったり、笑いあったり。
そんなシンプルなことが、心の壁をなくす第一歩だと思います。
障がいを持った方との交流の場を提供し、
体験する中で学んでいくことを大切にしています。
2.「笑」を大切にします。
こんなことはやりません。
×涙 障がい者がかわいそうだということを涙ながらに訴える。
×怒 行政や市民に対する怒りをぶつける。
私たちは「笑」が差別をなくしていくと考えます。
○笑 同じものを感じて笑い合う。
3.病気や障害を言い訳にしない
病気や障害に負けずに頑張っている人を応援します。
「できないこと」ではなく、「できること」に目を向けます。
第1回心のバリアフリーシンポジウムin安城
第1回心のバリアフリー・シンポジウムin安城を開催しました。
1時間目 講演『手がないという能力』
講師 小島裕治さん
4歳の時に交通事故で両腕をなくす。
しかしホノルルマラソンやニュージーランド海外研修など
色々なことに挑戦して手がないというハンディを
乗り越えてきました。
足での色々な実演(箸、ペン、はさみ、スプーン)を
交えながら手があるということの大切さをお伝えします。
西尾市在住。26歳。
名古屋外国語大学大学院英語学科専攻。
現在は安城北中学校で英語教師として教壇に立つ。
2時間目 みんなでおしゃべり
話し手 サークル*くるくるのみなさん
「ボランティア活動」と気負わず、おしゃべりしませんか?
身体に重度なハンディ(障がい)があってもなくても
みんな対等な立場で、ふれあい、個性を活かして、
それぞれのチカラを集めて、大きく使うことができたら
いいなぁ… と思っています。
ハンディがあるからこそ気づくこと、
考えられることもあるのです。
3時間目 みんなで遊ぼう
障がいのある方と一緒にインプロという演劇ゲームで遊びました。
私たちは心のバリアを解決する鍵は「怒り」や「涙」ではなく
「笑い合い、共感すること」にあると考えています。
一緒に同じものを感じて笑いあう。
そんなシンプルなことが心の壁をなくすと考えます。
開催実績
第1回心のバリアフリー・シンポジウムin安城
日程 2008年1月27日
場所 安城市文化センター 講座室
主催 愛知県
後援 安城市・安城市教育委員会・安城市社会福祉協議会ボランティアセンター
第2回心のバリアフリー・シンポジウムin安城
日時 2009年1月18日
場所 安城市文化センター 大会議室
対象 小学生、中学生
主催 愛知県
後援 安城市、安城市教育委員会