さよ 説明しよう!
いずみ 私は誰?とは
ゆういち 相手に役をつけていく、教えていくっていうゲームです。
さよ どういうこと?
ゆういち 「私はこういう役です!」って言って、自分が演技をするんじゃなくて、相手にそれが分かるように関わっていく。
さよ ああ~。
ゆういち 「私は王様です!」ってやるんじゃなくて、この人、王様ですから、「あ、王様だ~!」って分かるように関わっていって、「あ、私、王様なんだ~。」って分かるようにしてあげるっていうね。
さよ ああ、そうだね。お芝居をやってるとさ。自分のことばっか考えて、相手にどう関わるかって失いがちだよね。
ゆういち はい。
さよ そういう訓練なのね。
1 役名の書かれた紙10枚から1枚を無作為にひく
2 紙に書かれた役を、主役には知らせずに別の役者が演技で教える
3 主役は自分の役が分かったら、その人物として返事をする
ゆういち ここにさっきスタッフさんに書いてもらった、役が色々書いてある紙が入ってまして、それを引きます。それを自分がやるんではなくて、椅子に座っている人がその役です。
さよ また、そこに例えば『ゆういち』って書いてあったら、私がゆういちだって分かるようにやるみたいな…
ゆういち そうです。そして関わってもらって、座ってる人は「あ~、自分、それだ!」って分かったら、その役として相手に返事をしてほしいわけ。
さよ 「これかな~?」って思ったら、もう返事しちゃっていいんだよね?
ゆういち そうそう。
私は誰?「宇宙人」
いずみ うわあ!さっき、あの…空からすごい衝撃があったけど、あの何か…銀色の人がいる。あの…
さよ (モニターを指さし、声震わせて)お前うつってないぞ。
いずみ あ!!
ゆういち はい、オッケー!
さよ 宇宙人だ!
ゆういち うん、そうだね。
いずみ うんうん。
さよ うつっとらへんじゃん。
いずみ 見えてなかった。
私は誰? みなさんもご一緒にお考え下さい。
さよ はあ…今日の試合はお前が勝たなきゃいけない!この鍛えた肉体、テレビのファンに向かってアピールしなきゃだめだぞ!今日はロープにのって飛びながら、リングに入っていこう!どうだ?
いずみ 俺のパンチで…一発KOだよ!
さよ お前の素手で…お前の素手で…
いずみ 素手?素手?
さよ 肉体で?
いずみ 肉体?
さよ 全てを使って、相手をのしてやれ!
いずみ そ…総合格闘技?あの…
さよ いろんな団体があるな。いろんな団体がある。大体アルファベット3つ位だ。
いずみ あの…いっぱいこう…プロレスで…締めてやる!
ゆういち はい、オッケー!
さよ そう。プロレスラーでした。
いずみ プロレスラーね。
ゆういち 初めちょっとボクシングみたいになってた。
いずみ そう。お前がやれ。お前が勝て!って筋肉が出て、筋肉って言われても…何?今僕中学生か何かの…?試合の人みたいな?
ゆういち は~、そうなんだね。
いずみ だけど、段々叩いていってロープの上にって、ロープがあるから、じゃあ、ボクシングかな?ってなって…で、ボクシングじゃなくて、素手でって言うから、素手!?って言った時に総合格闘技みたいな
さよ そう。私さあ、プロレス、全く分かんなくって、ボクシングは…『はじめの一歩』とかで分かるから…
ゆういち ああ、そうか。
さよ 似たような感じかな?と思って。
いずみ うんうん。
ゆういち じゃあ、初めはそれをやってたんだね。
私は誰?「忍者」
さよ おのれ!曲者!!
ゆういち ん?何だと~!!この!くっ!
さよ お。
ゆういち この手裏剣で…
さよ おお~!
ゆういち ぴし~っっ!!
さよ うわ!くあああああ…かっかっくうううあああああ…
ゆういち うん。成敗したでござる。
いずみ おお~!!
ゆういち 忍者でしょ?
さよ 当たり!!スゲー!!何で分かったの!?
ゆういち 曲者だから。
いずみ そこ?
私は誰? みなさんもご一緒にお考え下さい。
いずみ 女1 あ、みよこちゃん。みよこちゃん。昨日のテレビ見た?私ね~、すっごい好きな…役者さんがいたの。
いずみ 女2 ちょっと、みよこちゃんは私と話してるの~!!あなた…あなたはそっち行ってよ!!
いずみ 女1 嫌よ~!今、みよこちゃんとは私が話してるのよ。今昨日のテレビの話をしてるの!
いずみ 男1 おお~い!みよこ~!サッカー行こうぜ!!
いずみ 教師 今日の日直は誰だ?ああ、みよこか。ああ、じゃあ、準備ちょっと手伝ってくれないか?
さよ みよこです。
ゆういち 言ってるからね。
いずみ ああ…ああ…
ゆういち どんな人なんだろうね?みよこちゃんは
いずみ 女2 みよこちゃ~ん、あの、私勉強教えて欲しいんだけど…。みよこちゃん、頭いいから…。
さよ 私みたいな優等生があなたに勉強を教えても多分分からないと思うわ。
いずみ ん~…ん~…
さよ 私みたいな人気者と一緒に勉強したいのね!
いずみ 女2 うん。そう!!
答えは「クラスの人気者」でした。
さよ 人気者!?
いずみ そう!クラスの人気者。
ゆういち いっぱいきた。
いずみ そう。いっぱい行ってみた。
さよ いや…だから、いずみ君がここでさ~、あたふたしてるのをさ~、榊原さんとちさちゃんがめっちゃ笑っとった。
私は誰?「カバの飼育員」
ゆういち おお~、元気か?今日も…ああ~、おお~、体もちゃんとしめっとるなあ。ああ、よくしめっとる。
いずみ しめってる?
ゆういち え?何?よくしめっとる。ん~。
さよ、ストップをかける。
ゆういち ん?ん?ん?
さよ、ゆういちにカードを見せる。
ゆういち あ!
さよ よ~い。スタート!!
ゆういち えっと…そっか…ええっと…むわ~~。
いずみ え…!?
ゆういち むわ~~…
いずみ むわ~~って何!?
ゆういち むわ~~…
いずみ 何?むわ~って…
さよ、ゆういちと入れ替わる。
さよ むわ~~…むわ~~…
ゆういち ああ、すご~い!!すごい!!水の中から出てきた!!あ、あ、えさあげるのかなあ?
さよ むわ~~…
いずみ えさ…えさをあげる…?
ゆういち すごい大きい口~~!!
さよ むわ~~…
いずみ あ、この鯉に…エサをあげようか。
さよ むわ~~…
ゆういち すごい!!こんな…ああ、こんなにおっきいんだね~。あ、あ、背中から赤い
いずみ 赤い?
ゆういち 赤い汗が出てる。
いずみ 赤い汗??
ゆういち ん・ん…
いずみ …カバ!!カバ…カバってこんな口大きいんだ。え…じゃあ、僕誰だ?
ゆういち いいなあ…僕も大人になったら、ああやって世話ができる人になりたいなあ。
いずみ あ、あ、飼育員~~!
さよ むわ~~…
いずみ ああ。ああ、花子、今日もエサいっぱい食べような~~。
さよ えと、答えは??
いずみ え…動物園の飼育員…カバの飼育員。
ゆういち そうだ。俺飼育員じゃないわ。
さよ 最初さあ、カバにしようとしてて。違う違う。しめってるって言ってるから…違うよ~~。
ゆういち すごい合ってるのに…カバ…
さよ もう…もう…ゆういちさん以外、ここ、あと三人全員違う違う違う!!って
私は誰? スタジオでの解説
ゆういち はい。私は誰?でした。
さよ 何でカバの飼育員がしめってるの?ね~。自分が飼育員になってたよね。で、カバだったよね?
いずみ 最初しめってる~って言われたから、え?何だろう?河童なのかな?って自分が…
さよ ほんとにさあ、私は横で「あ、勘違いしてる!」って思って、「違う違う!」ってやってても、「え?何が~?」みたいな。僕すごい今できてるけど~みたいな顔してて。
ゆういち カバのこと知らんのかな?って思って…カバってしめってるよ!って…。
いずみ 次入ってきたら、カバで入ってきましたよね。カバで「むわ~」って言われても、もう何の生き物が「むわ~」っていう…
さよ 発展しないと思ってさ。もうしょうがないって思って私カバやりに行ったよ。で、カバと何かで…こう分からせられるかな~と思って…。
いずみ 赤い汗って言われてやっとさよちゃんがやってるのがカバだって分かった。
さよ それがちょっと何かね、私たちの頭のいい感じがにじみ出たかな~と思いますね。
ゆういち 結構自信あったんだけどな~。あれね。
さよ 他色々やったけど、飛んだわ。他。あ、でも最初の宇宙人もどうかと思うよ。まずテンパリすぎだよね。画面にうつってないし…
いずみ そう、あれうつってなくて、びっくりしましたね。
ゆういち こっちがびっくりしたよ。
さよ ほんとだよ。しかも、だってさ~私を宇宙人って見立てて、「はあ!?」とかって驚いたりとかして、関わるとかなのに、実験する人がやってくるとか何でもいいんだけど「光っておりてきて銀色の」って説明じゃ~ん!って…。
さよ まあ、楽しかったや。あ、ちなみに、このゲームで何かこんなこと鍛えられるよとか、こんなことがいい感じになるよみたいのってあるの?
ゆういち はいはい。これは自分から「私は飼育係です」って言うよりもやっぱり自然な演技の中で誰誰ですって相手に決めてもらうほうがいいかな。キャラクターとどんな関係なのかが上手く作れていればそのあと芝居が作りやすいです。
さよ あ、そうだね。関係性か。あ、確かに。あの…例えばさもう自分はお母さんです!って出てきて子どもが出てきて、お母さんと子どもというのが分かったとしてもだよ。仲がいいかどうかとかって分かんないじゃん?それだけじゃ。でもさ~、「お母さ~ん(甘えた感じで)」って言ったら、ああ、仲いいのかな?とかなるもんね。
ゆういち どんな人でどんな関係かっていうのが分かるといいね。
さよ エンダウメントのゲームってこと?
ゆういち そうです。みなすっていう。
さよ みなす…相手をみなす。ほお~。
ゆういち で、これをやり合えれば、自分で頑張って決めなくてもいいわけですよ。相手が決めてくれるし、自分も相手のを決めてあげればいい。
さよ あ、そうするとシーンを即興で作ってもストレスとかも減るし、自分にないものとか色々つけてもらえるから、楽だよね。
ゆういち うん、その繋がりができるっちゅうかね。自分で「はい!私この役です。」ってやると、もう一人で独立しちゃうんだよね。
さよ 確かに…他の人と関われなかったりするよね。どうだった?
いずみ 面白かった!!
ゆういち なかなか良かったよ。クラスの人気者とかね。四役やって頑張っていた。
いずみ 人気者。頑張った!どうやって真ん中にいる人が人気者なんだっていうのを分かってもらおうかっていうので…とりあえずいろんな人で出てみたけど、なかなか伝わんなくて…。伝わらない度に人増やしていったら、どんどん自分がテンパリ始めて…。
さよ いや、でも確かに。私ね、何か私人気者だな~ってそう言えば感じたような気がするんだけど。何かクラスの人気者っていう役割っていう風に何かパッと出て来なかったんだね。
いずみ ふ~ん。
ゆういち 名前、もう言ってたからね。
さよ うんうん。みよこちゃんっていうね。そうそう。面白かった。
いずみ うん。びっくりしたの、忍者が一発で分かったのが…。
さよ そう!!!ね。
ゆういち 言葉だけじゃなくてね。そういう関わり方とかさ~、演技で分かるっていうのがあるかも知れない。
さよ ああ、そうだ!ちょっと躍動感を出したつもり。ね。そんな感じでございましたが、いかがでしたでしょうか?