ゆういち 今日のインプロは「最初と最後」!
さよ 説明しよう!
いずみ 最初と最後とは!
ゆういち 最初のセリフと最後のセリフを決めてシーンを作ります。
さよ ほぉー。
ゆういち さぁ、これも嵐にしやがれですね。
さよ これも、先週にひき続き、まったく練習をせずにぶっつけ本番!ここでやってみようのコーナーでございます!
ゆういち これやったことない。
さよ ルール、始まる前に聞きました、どんなルール?って。
ゆういち がんばって、調べて。
さよ こうやって、いきなり言われたゲームにチャレンジするっていう楽しさとか、そのときにしか出来ない間違えとかあるので。今日はそういう楽しみ方をまた先週に引き続き、作り上げた物ではなく、この時、初めて、分からないものにチャレンジする楽しさってのをね、見ていただけたらいいかなー、と思います。
最初と最後 シーンをやってみる
ゆういち ではタイトルをもらいましょう。最初のセリフをお願いします。
ちさちゃん 「ここが三途の川かー」
さよ ほぉー!いいねー。
ゆういち 最初のセリフは「ここが三途の川か」
さよ 行ったことないね。
ゆういち じゃあ、最後のセリフは何でしょうか?
榊原さん 「よし、あとで電話します」
ゆういち 最後のセリフは「よし!あとで電話します」
最初と最後 最初のセリフ「ここが三途の川か」 最後のセリフ「よし!あとで電話します」 シーン開始
さよ ここが三途の川かー。思い切って、自分で死んではみたものの。こんな所で一人でいるのこわーい。でも、生きてたって、どうせ一人だったんだし、友達もいないし、家族もいないし、恋人にも振られるし。
いずみ おっしゃー、今日も死んだやつ、いっぱいいるなー。お!お前新入りだな?
さよ ええっ!?赤鬼!?
いずみ おう、おまえ、その服の色、お前自殺したな?ここに来るやつはなぁ、服の色で死んだやり方がわかるんだよ。
さよ えぇ。
いずみ お前、黄色だろ。
さよ はい、、、
いずみ 黄色はな、自分で死んだやつが着る服なんだよ。
さよ あの、なにか黄色い服を着ていると、まずいことでもあるんでしょうか?
いずみ あぁ、まずな、ここで一生懸命働いてもらうんだよ。
さよ 三途の川を渡る前に働くんですか?
いずみ おう、そうだよ、もちろんだよー。おまえなぁ、現世で生きられるっていうことがどれだけ大きいことかわかってんのか?それを勝手に終わらせたんだぞ。
さよ あなたは、現世で生きたことがあるんですか?今、まるで自分が現世で生きていたのに、ここに来てしまって後悔しているような、そんな物言いだった気がします。
いずみ あぅ、お、おれはな、現世で人を殺したんだ
さよ 私も似たようなものです。私は自分を殺したんですから、あなたは、誰を殺したんですか?
いずみ 親だよ・・・。
さよ 親・・・私は、親を火事で亡くしました・・・。
さよ 親が生きててくれたら、私はきっと幸せになったのにと思っていました。なぜ、あなたは親を殺したんですか?
いずみ おれが生きてた時代はな、みんな刀を持って振り回していたんだよ。
さよ ・・・戦国時代?・・・あ、それで、どうして、どうしてお父さんとお母さんを殺したんですか?
いずみ おやじと、お袋は、おれを殺そうとしたからだよ、食うもんがねえからって・・・。
さよ そうだったんですか・・・。
いずみ だからおれは、奪ってやってんだ!
さよ あなたはどうやって死んだんですか?
いずみ おれは、そのあと捕まって、焼き殺されたんだ。
さよ だからこんなに赤いんですね。
いずみ おう。
さよ ありがとうございます。
いずみ なんだ、ん?
さよ なんか私、自分のことを話したの久しぶりな気がします。誰かとこんなにお話が出来たのはなんかちちょっと嬉しくて。
いずみ おぅ、そうか、お、おれもな、いつも、この姿だからよ、棍棒持っててよ、だからいつも怖がられてよ。話すってのもいいもんだな。
さよ 私はどんな仕事をしたらいいんですか?
いずみ おう、まずはな、ここに来る奴らのこの服を剥ぎ取るんだ。
さよ そんなことをしてはいけません!
いずみ それがお前の仕事だ!
さよ あなたは、服を剥ぎ取られたらつらくないんですか?!
いずみ つらい・・・。
さよ じゃあ、なんで人が嫌がることをするの? 自分が嫌な事を人にするんですか?!
いずみ それが仕事だから・・・。
さよ 仕事だからって、なにをやってもいいんですか?あなた現世で悪いことしたのを悔いてるんですよね?だったら、なんでここで悪いことをするんですか?あなたは、そんな悪い人じゃないはずですよ!
いずみ でも、上がそう言うから・・・。
さよ あなたは、上がそんなことを言ったらなんでもするんですか?
いずみ うーん・・・。
さよ わかりました、私が上にいって掛け合ってきます!
いずみ えーーー!?
さよ 現世でいろんなつらいことを抱えながらこの三途の川の前に来るんです。みんながここで、あー、悔しかった、つらかったけど、もう一度生まれ変わるためにがんばろう、そんな風に思える三途の川にしようじゃありませんか!あなたならできますよ!
いずみ そうか、わかった!
さよ よし、ひとつきいてもいいですか?
いずみ なんだ?
さよ どうやってあなたと連絡を取ったらいいんですか? だって、いっぱい鬼がいるんでしょ
いずみ うん。
さよ 私も、大勢の中からさがすんでしょ。
いずみ そうだな。
さよ どうやったら、また、あなたと話せますか?
いずみ じゃあ、これやるよ。
さよ 電話!?
いずみ おう。
さよ はやってる?!
いずみ おう!はやってるよ!
さよ そっか、あなた大昔に死んだから。
いずみ おう。
さよ 普通に電話を使って暮らしてこなかったんですね。
いずみ 最近はやりだしたんだよ、これ。
さよ わかりました、私から電話してもいいですか?
いずみ おう。
さよ いっつも私からですか?
いずみ じゃあ、おれも電話するよ。
・・・よし、あとで電話する。
シーン終了
さよ どうどう?ちょっと無理やりすぎた?大丈夫?
ゆういち いいんじゃない。
さよ なんか、セリフが男の人っぽいじゃん、「よし」って。でも、電話するだったね、しますじゃなかったね。
いずみ うんそう、しますじゃなかったね。
さよ あたしが言ったほうがよかったかな?でもなんかステータスが最初偉かったけど、あたしの方がちょっと強くなったから、こんな風に鬼が言ったらいいなってね、途中で思った。
ゆういち あ、いいね。
いずみ そうか、おしい。
さよ いま、ちょっと面白かった、あたしもこうなってるじゃん(机に置いてあるタイトルの紙を指さす)ゆういちさんもそこでさ、これこれって紙見やすくしてて(笑)
スタジオでの解説
さよ 緊張したー!
ゆういち すごい!出来たじゃん!
さよ だってさ、さっきもちょっと言ったけど、なんか電話あざといかなって思ったけど、でもいいかなーって思ってね。どうだった?
ゆういち いいんじゃない。最近流行ってるんだね。
いずみ 地獄では最近流行りだしたんです、電話!
さよ 正直、一生懸命だったんだけど、最初にもらったセリフもよかったのもあってさ、しっかりお芝居してみた。最後に向かってばっかり歩いててもつまんないし。最後のセリフを忘れて、しっかりお芝居をしてみようと思って。
ゆういち なるほど。
さよ どうだった?
いずみ ぼくね、最初、鬼で出ていって、その後「よし、あとで電話します」のセリフほとんど忘れてた。
さよ やっぱりそうか。
いずみ あれ?これどうやって終わるんだっけって。
さよ やっぱり紙に書いといてもらってよかったねー。まあ、それくらい、いったん忘れて、しっかりその場を生きてるってことだよね。
いずみ うん、そうそう!そうですよ!楽しかったです。
さよ あたしも楽しかった。
ゆういち しっかりお芝居してて良かったんじゃないかな。そして、さっき言ってた「よし!」が男が言う感じとか、「します」とか。これを文字通りにやってたのがいいなって思うかな。ただ電話するだけのシーンがあるわけじゃなくて、この言葉でっていうことじゃない、それを大事にしたのはいいなと思います。
さよ あっ、でもこうやって考えてみてもあたしが言ってもよかったけど、けどね、なんか鬼に、言ってほしかったんだよなぁー。なんか、男の子からとか、あとなんか、その、さっきまで荒くれてたのがしますって言ってる・・・
ゆういち 変化ね。
さよ 変化が欲しかったのかなって、今思うと感じます。そのときは、勘で鬼が言った方がいい気がするなって思ってたけど。
いずみ そうかー、ぜんぜん気付かんかったなー
さよ 台本芝居とかでもやっぱりさ、ざっくりも出来るけど、それでもこだわって やるほうが面白かったりもするよね。どっちも正解だと思うけどね。あたしが言っても赤鬼さんが言っても。でも、楽しく出来たチャレンジ、チャレンジ!