#02 感情をマスターする(Iメッセージ)

感情を殺さずに、バクハツさせずに、相手に伝える方法 ~Iメッセージ~

Iメッセージ

演技で「感情を開放できない」という方が多いです。
普段の生活で感情を抑えているので、演技の際に急に感情を出すことができません。
感情を開放できないのは、そこに恐怖があるからです。

「演技で一旦感情を開放してしまったら、
普段の生活でも抑えきれなくなってしまうのでは?」

「日常生活に支障をきたしてしまうのでは?」

せっかくレッスンで感情を開放できても、また感情を抑える日常生活に戻り、
一週間後のレッスンではまた感情を閉ざしている・・・。

逆に、レッスンで感情を開放できたことをきっかけに、周りとトラブルを起こし始める人もいます。

「腹が立ったので携帯を真っ二つに折ってやりました!
以前はできませんでしたが、ここで学んだおかげでできました!」

と嬉しそうに報告してくれる人もいますがそれも間違っています。
感情がコントロールできていません。

感情表現が適切にできないと、演技ができないだけではなく、
共演者や監督、スタッフ、マネージャーとも上手く人間関係を作っていくことができないでしょう。
感情を抑えるか、バクハツさせるかしかない。ではなく、
「感情を抑えず、ぶつけず、相手に伝える方法」が必要です。

1963年にアメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン博士がはじめた親教育プログラムの中の一つ
「Iメッセージ」を行なうことでそれを解決できます。

>次は「#03 役に入るために必要なこと」です。