2018年8月19日、第4回目の講座を開催しました。

名前コール

みんなの声がどんどん大きくなってきて嬉しいです。相手に対して、意識も飛び始めました。

これ何?

指さしたものの名前を言います。
前回の「りんごかもしれない」のチャレンジしたときより、楽しみ方が上手になってました!

これ何?「ピラミッドの中」「天国or地獄」

場面とキャラクターを設定して行ないました。
保護者の方が率先して役になりきってくれているチームは、やはり子ども達もより楽しそう!
お父さんお母さんの影響の大きさを感じました。

ナイフとフォーク

相談せずに、自分の役割を決め、身体でモノの形などを作りました。
始めは恐る恐るでしたが、だんだんスピードも上がり、思い切りがよくなりました!
正しくない形になったとしても、それをみんなで楽しめたのが素晴らしい!

さわってごらん ふしぎなふしぎなまほうの木


「さわってごらん ふしぎなふしぎなまほうの木」クリスティ・マシソン

魔法じゃないことはみんな十分わかっているはずなのに今回のように遊び合えたことが嬉しいです。
「次のページに描いてあるだけじゃん」となるより、難しいことをみんなはできました。
楽しみを与えられるのを待つのではなく、自ら楽しむ力を、どんどん育てていきたいですね。

私は木です

身体でモノや人などになり、絵をみんなで描きました。
まほうの木の本を受けてのインプロです。みんなの前に出てくるというのは、勇気のいることです。しかし、子ども達は徐々に出てこれるようになりました。楽しそうに前に出てくださった保護者みなさまの楽しむ姿勢は、ここでも確実に子ども達に素晴らしい影響を与えてくれました。ありがとうございます。

ピンクのれいぞうこ


「ピンクのれいぞうこ」ティム・イーガン

同じ流れが続き、主人公に派手さがないため、読み方によっては単調になりやすい作品だと思います。
しかし、とてもいい本です。
物語の魅力の一つは、主人公が「最初から最後にかけて成長(変化)していく姿」を見られることです。
この本は、主人公ドズワースが変わっていく姿を見ることができます。表情がよくなっていき、ガラクタ置き場に行くスピードが上がり、感情が動きはじめ、能動的になっていく。なので、読むときもそのあたりを表現して読むように心がけています。
また、ストーリーの続きを読み手に委ねているところも魅力の一つです。この本を使って「冷蔵庫に入っているものを当てるゲーム」みたいに楽しむこともできますが、今回はこのお話の続きを創造していくことを楽しみました。

お話の続きを作る「ワンワード or シェアードストーリー」

「ワンワード or シェアードストーリー」
一人で作るというより少し難しい「二人で作る」にチャレンジ!ワンワード(1文節ずつ)、シェアードストーリー(1文ずつ)、どちらを使ってもよいので二人で協力して、自分との違いを楽しみながら、お話を紡いでいく。どちらかがコントロール的だと、楽しくないし、魅力的じゃない。自分との違いを面白がって、大切にして、協力し合えたら、とても楽しい時間になったと思います。正しさを求めすぎたり、相手を否定してしまうと、苦痛な時間になります。

一文字お手紙 ツードット

ツードットは二つの点から始まる一筆ずつ描く絵です。

最後に、ひらがな、カタカナのみを「1文字」だけ書いて、続きを相手に委ねながら書いていくお手紙。参加者ご家族が「最後の方でやっと日本語になった!!」と喜んでいる姿を見て、ステキだと思いました。
どうしても大人は「正しさ」を求めがちです。口に出さなくても、普段の生活、またはその場でそれが強い人は、なかなかうまくいきにくいワークでもあります。
ルールは大切です。ルールを守るから、その中で自由に遊べる、と私は思います。無秩序の中で自由に遊ぶのは、かなりの力がいるような気がするのです。
でも忘れたくないのは「お互いが自由になるためにルールがある」のであって、「ルールでお互いが不自由になる」のは残念なことです。相手が困っていたら、2文字書いてもいい。その時に相手が「ありがとう」と思えば成功だし、「書きたかったー!」となったら今回は失敗しちゃったということで「良かれと思ってしたけどごめんね」となればいい。人それぞれ考え方も違うし、スピードも違う。
そこを楽しみ合いながら、協力し合うことを大切にしています。
ツードットの挿絵もステキでしたね!文字が苦手なお子様がいらっしゃったら、ツードットだけでも楽しいですよ!

前半でお伝えしてきた考え方や大切にしていることは、ずっと同じです。
後半、それらを忘れずにみんなでワークできたらいいですね。

特定非営利活動法人まねきねこ
中和 沙世子