2018年7月28日、第3回目の講座を開催しました。

アベコベさん


「アベコベさん」フランセスカ サイモン・ ケレン ラドロー

この本はとても私が好きな本です。「いろんな人がいるんだよ」ということを感じ取れる本です。
しかし、残念ながら「アベコベさんはおかしな人達だ」と叩くような雰囲気になることが多々あります。日常生活の中で、みんながどれだけ人と同じように生きることを頑張っているのかを垣間見る瞬間でもあります。
でも「自分と人は違っていていい」「自分と相手が違うということを面白がれる」そんな人達がいる世界は温かく幸せで楽しいと思うのです。みんながそう信じられるように、このまねきねこの場を作っていきたいと努力しています。これは参加者みんなで作りたい。そうしたら、みんなが安心して自分の考えや気持ちを言える場になるから。人が望む答えではなく、自分の本当の答えをだしていくことが、大切なことだと信じているからです。

この本の後、「違うところ探し」「共通点さがし」というインプロゲームをしました。親子という小さいコミュニティから、他の家族と一緒という少し大きなコミュニティにチャレンジしました。
その広がった世界でも自分のことを話せたり、受け入れ合えた方々は、自分を楽しませ、相手を楽しませる力のあるステキな方だと思います。

きみはほんとうにステキだね


「きみはほんとうにステキだね」宮西 達也

私が思う世界を、役者が台本を読むのと同じ形で解釈し、みなさんへお届けしました。
そのあと「絵本の続きを作る」というゲームをしました。
このことでみなさんに伝えたかったことは大きく3つです。

・自分の望む世界を自分の中から見つけ出し、それを作品にする素晴らしさ。
・それを他の誰かへ向けて発信、表現することの勇気と喜び。
・他の人の生み出した作品を大切に扱い、それをみんなの前で表現している人を心から応援し、その応援している気持ちを相手に伝える聴き方をする大切さ。

本来であれば、もう一冊「りんごかもしれない」というヨシタケさんの絵本を読み、部屋中を探検するゲームをする予定でした(実際に名古屋のワークでは行っています)。しかし、安城ではここがまだ伝えきれていない、と感じ、長めに時間を取りました。すでにその大切さが伝わっている方には、しつこいな、とか、先に進まないのかな、と感じさせてしまったかもしれません。

しかし「聴く」ということの難しさと大切さ、が抜け落ちてしまうと、子ども達の心を傷つけることになるのです。

本大好き作戦in安城 前半3回の総括

この三回のワークで、

・自分の好き、嫌い、に気づき、それを表現すること。
・他者の好き、嫌いも大切にできること。
・相手との違いを楽しめること。

を伝えてきたつもりです。

親子で参加してもらっている理由は、家で親子で楽しんでほしい、という気持ちもあります。
でも、それ以上に、保護者の皆様にも上記のことを大切にしてもらいたい、と思っています。
お子さんが主役のワークで、保護者は付き添いである。
となってしまうと、その結果、お子さんにとって危険な場となる可能性が高くなります。
どうか、保護者の皆様にもお子さんと同じようにリスクをとり、チャレンジをし、失敗をし、積極的に楽しむ、ということしていただけませんでしょうか。

そんな大人の姿を見るのが、子どもにとって大きな喜びと勇気になります。
いたらない点も多い私ですが、皆様からいただいた声は大切に受け取ります。
子ども達と一緒に、私も成長していきます。ワークも成長していきます。

ご賛同いただけると嬉しいです。

後半のワークもよろしくお願いいたします。