あるはれたひに


「あるはれたひに」木村 裕一・あべ 弘士

前回の「あらしのよるに」を読んだ後に、この続きを聴きたいか、それとも聴かずにいろんな未来を残すか、という質問をし、続きを読むことになりました。続きを読みたい、聴きたい、と自発的に思う、それが「本大好き作戦!!」で目指すところです。きっかけは与えられたとしても、自分から欲しいと思えなければ、いつまでも自ら本を読む子どもにはなれませんから。

名前コール

この仲間達の中に、自分がいる。そう感じるために続けています。

 

くだものなんだ


「くだものなんだ」きうち かつ

今回は、みんなが思ったことをすぐに声に出せるようになるウォーミングアップとして、この本を使いました。同じ本でも、目的によって様々な使い方、楽しみ方があると思います。

よかったねネッドくん


「よかったねネッドくん」レミー チャーリップ

正直言うと、邪道な絵本の楽しみかもしれません。本来なら、作者が決めた「よかった」と「大変だ」に沿って読み進めるものだと思いますが、私はこの作者と気が合わず、素直に楽しめない本でした。そこで、「自分だったら何が嬉しくて、何が嫌なのか。」を感じ取り、それを表現する事を楽しむゲームに変えてしまいました。作者と同じ感性の人もいれば、違う人もいるでしょう。例え隣の人と違う結果になっても、恐れず、楽しんで表現する。それが自分なのだから。

ぼくのにせものをつくるには


「ぼくのにせものをつくるには」ヨシタケ シンスケ

ボクとロボットに分れて、絵本と一緒に自分を相手に伝えるゲームとして楽しみました。

みなさんの感想にもありましたが、親子でしっかりと自己紹介をすることが、あんなに優しく楽しい時間になるのですね。感動しました。改めて自分のことを知る、そしてそれを相手に伝える、そしてそれを相手が温かく受け入れてくれる。この成功体験は、これから先、自分を表現する時の大きな勇気となって、行動する力を育ててくれます。

その後、「鏡(ミラー)」というインプロをしました。相手とそっくりに動くゲームです。本来は人間役も鏡役も、お互いに感じ合って協力し合って進められるとよいのですが、まだ鏡が一方的に追いかける図になっているチームが多かったかな、と思います。でも、今はそれでよいと思います。頭で理解し正しく行動するのではなく、自分たちがどうやったら一番楽しめるのか、その方法を生み出す力をゆっくり育てていきたいですね。

ゴールデンポット

皆で指を繋ぎ合って輪になり、その輪の中に自分の考えや気持ち、感想を入れていくインプロのゲームです。自分から感想を言う人はまだ少なかったですが、「私も」「僕も」と表現できてきていて良かったともいます。これからもっと、自分の感想を伝えられるようになるといいな、と思います。子どもは大人のマネをします。もしよかったら、保護者の方もどんどん自分の考えや気持ちをシェアしてもらえると嬉しいです。ぜひその時は「よさげな感想」ではなく、正直な自分の感想をお願いします。