NPO法人まねきねこの中和沙世子です。

私は役者、講師、カウンセラーと様々な顔を持っています。
これはバラバラなようで繋がっているのです。
それはおいおい書いていけたらいいと思っています。

私は13歳で母を亡くしています。
白血病でした。
もちろん母が亡くなったことは私のせいであるわけもないのですが、
私はずっと「自分のせいで亡くなったのだ」と感じていたのです。

大人になった私は、ずっと一緒に生きていこうと思っていた人と
8年弱一緒に暮らしていました。
しかし彼は、自ら天国へ旅立つことを選んでしまいました。

学生時代にたった一人、自分から何度も何度も声をかけて
やっと友達になった女の子がいました。
大人になった彼女は、たった一人で旅立ってしまいました。

私にできたことがあったのではないか。
あの時会いに行っていれば、
あの時声をかけていれば、
私がもっと早くに彼の暗闇に気づき、照らすことができていたら。

何もできなかった、何もしなかった私に対する許せない気持ちと、
私を置いて行ってしまったことに対する憤りとが
グチャグチャに混ぜ合わさって、
私の人生に「幸せになってはいけない」という呪いをかけていたように思えるのです。

私はまねきねこと出会い、
人と繋がること、人に教えること、伝えることを覚え、
変わりたい、成長したい、とカウンセリング心理学を学び、
自分を受けいれて楽しく生きることを目指せるようになりました。

今は幸せを人一倍かんじることができています。

そんな私だからできること。
私が代わりにその悲しみを背負うことはできないけれど、
一緒に立ち止まり、立ち上がり、進む手伝いはできると思う。

そんなことを、このまねきねこでしていきたい。

これから、少しずつ書き進めていこうと思います。
この自助グループを生み育てていけるように。