2016年9月、歌島昌智さんをお招きして、
即興ソングを教えていただきました。
2015年度開催の様子
2015年度の参加者の感想です。
歌のインプロというのは初めてだったので、少し緊張していましたが、その緊張はすぐに取れました。
人前で歌うというのにも「音程がずれたら…」という不安がありましたが、その不安もすぐに解消されました。
楽器を叩くのにも抵抗がありましたが、リズムに合わせたり、相手のリズムを聞いていたら、叩くのも楽しくなりました。
色々な楽器を用意してくださっていたので、目でも楽しめ、耳でも楽しめ、リズム音痴であることも考えず、ただその場所にある音が楽しめました。
ピアノの音、人の声に音程を合わせることも苦手で『バイオン』も相手の声に合っているか分からないことも多く、
声が広がる感覚も「これかな?」というのがあっても確信が持てないことも多くありました。
しかし、今回受講した歌のインプロでは歌島さんが近くで上、下と指し示してくれたこともあり、声が広がる感覚が分かりました。
特に男性の声の音程が分からず、『バイオン』の感覚は得られなかったのですが、初めて男性と向い合せになってもその間隔を味わえました。
慣れてきたら、自分で音を合わせることもできて、とても嬉しくなりました。
全員で合わせた時はまた分からなくなって、歌島さんの指に合わせて上げたり下げたりを繰り返しました。
『バイオン』の感覚が芝居で呼吸を合わせるという感覚なのかなと感じました。
自分が声で楽器になるというのも楽器だけじゃなく動物の鳴き声や声だったり色々な音の楽しみ方があるのだなと思いました。
指揮者に合わせて声を出すのも楽しかったです。
ただ自分に指揮が回ってきた時は「うまく指揮できるかな?」という緊張で「一生懸命」だったなと思い、反省しました。
もっと遊べば良かったと他の皆の指揮を見ながら思いました。
それ位に私の目には他の皆も楽しそうに映りました。
今まで拍子がずれると指摘を受けたことがあって、どうしてか分かりませんでしたが、
自分のテンポが五拍子であることを初めて教えて頂き、拍子にはなっていたのだと安心しました。
自分の拍子を知って、したい拍子を覚えていきたいなと思います。
与えられたテーマで歌うというのもピアノの綺麗な音色で歌うことへの抵抗、恐怖もなく、楽しく気持ちよく歌えました。
情景も浮かんできたので、音にのせたら、また次の情景も浮かんでくるといった感じでした。
観てくれる皆の表情も優しかったので、安心できる場所で歌えたという感覚です。
聴く姿勢というのも大切なのだと改めて思いました。
シーンの中でこれが気になる!といったところで言葉を入れる。
言われた人はそれをテーマに歌うというワークでは「入る」というところに苦戦しました。
「入る」というタイミング、ここで入ったら芝居を崩してしまわないか?など色々考えてしまって、
後半お客様状態になってしまったのが恥ずかしく感じています。
中にはいっても歌が同じテンポばかりになってしまって、挑戦できなかったなと悔しい気持ちでいっぱいになりました。
「入るだけでも相手が救える」「自分が入って責任を負う」が「迷惑をかけないために入らない」ではなく、
「責任を負いたくないから入らない」だったのだと気付かされました。
入ることに戸惑っていたら、ワークで得られるものも少ないのだと痛感しました。
一日しか受けられませんでしたが、色々気づけて、他の人のはもちろん、自分の出す歌や音も楽しめるワークでした。
(30代女性)
誰が教えてくれたの?
歌島昌智さん
ピアニスト、マルチ演奏家、作曲家、身体調律師
ミッキー吉野バンドのドラマー&キーボーディストとしてプロデビューの後、
癒しと祈りをテーマに世界各国の民族楽器と声を駆使した音作りを追求し、
ダンス公演や演劇、ファッションショーなど舞台音楽を数多く手がける。
またその場に集う人から産まれる音を紡いで、
即興的に歌や音楽を産み出してゆくワークショップも全国各地で展開している。
TVCM、映画等、各種メディアへの楽曲提供の他、島根県立古代出雲歴史博物館の企画展テーマ曲も担当し、
2012年3月に、これらのテーマ曲3曲を含むオリジナルアルバム『ゆにわ』をリリース、好評を得る。
即興を主軸にした様々なスタイルでのピアノ演奏と、
琴や各国の笛、太鼓などを用いたシャーマニックな即興演奏との両軸で活動し、
とりわけ舞踏、演劇、朗読などとのコラボレーションを得意とする。
寺尾紗穂の新作アルバム『わたしの好きなわらべうた』にも参加。
映画「ミセスインガを知っていますか」「Sounding the space 」