コンタクトインプロ

東京から、カタヨセヒロシさんをおまねきして、
コンタクトインプロを教えていただきました。

2015年度開催の様子

2015年度の参加者の感想です。

コンタクトインプロ

人と触れ合う機会もなく、触れ合うのが苦手だったが、楽しく参加できた。
最初は背中合わせで座り、立ち上がるのも上手にできず、呼吸もうまく合わせられなくて、苦戦したが、
最終的に何も考えず、身体の赴くままに立ち上がるのもできるようになった。

人と人とのコンタクト、人と物とのコンタクトを通して、人も物も優しく感じた。
相手の動きに合わせて、身体の進みたいように身を任せたら、普段しないような動きも生まれて、
自分の身体に身体の使い方を教えてもらったような感覚になった。

コンタクトインプロ

人と触れ合うことで緊張していた身体も最終的には人と触れ合うことで安心する身体に変わっていた。
最初に背中合わせで立てなかったのも呼吸を合わせようとしていたように見えて、
実際は一人で立とうとしていたのか、相手に依存して立とうとしていたのかなと気づいた。

相手の空気を察する能力はコミュニケーションにおいても大事な能力なので、
コンタクトインプロが上手になったら、
普段の生活でのコミュニケーション、舞台の上でのコミュニケーションもうまくいくのではないかと思う。

身体から教わる相手とのコミュニケーションの取り方だった。
身体を動かすことによって心も動いた。

コンタクトインプロ

相手の身体にふれることによって、観察することによって、
どこがどのように動くかを知ることができた。
骨盤の複雑な動きを知ってから、もう一度相手とコンタクトすると、
意識がしっかり相手の身体へと向けられた気がした。

自分の傾向が相手に触れていながらも意識が自分の中にあることに気づいた。
「相手がどのような身体でどのように呼吸をしているか。」ではなく、
「相手に触れて私はこう感じた。」と自分の気持ちのみだったので、
相手がどのような身体でどのような人物かもっと知っていこうと思った。

コンタクトインプロ

最後に皆でしたダンスでは相手に触れて、
身体の赴くままに動いていくうち心も動いて、
相手との空間が楽しく気持ちいいものになった。
緊張していた自分の周りの空間も柔らかく変わった気がした。
相手も空間も床も優しく柔らかいものに変わっていた。
二人でしていたダンスも広がって皆でするダンスに変わったのが楽しかった。
触れている時だけではなく、離れていても相手とコンタクトをするという感覚も知ることができた。

そして、自分に足りないものに気づいた。
お芝居で台詞を言っていてもただの言葉だけで相手に向けるのではなく、
自分の中だけでの台詞だったなと感じた。
普段の生活でも相手に触れて、しっかりとアイコンタクトをして、
本当のコミュニケーションをしていきたい。

そして、人だけではなく、色々なものに触れて、たくさん観察して、聞いて、
目からも口からも耳からも鼻からも手からも身体全体で感じていきたい。
今回参加して、たくさんのものをたくさんの部分で感じることができた。
次回も絶対に受けたい。
(30代女性)

コンタクトインプロ

講師紹介

講師のカタヨセヒロシさんです。
カタヨセヒロシさん

コンタクト・インプロビゼーション(Contact Improvisation)とは、1970年代にアメリカで派生した即興でおこなうダンスです。
「コンタクト」=「接触・関わり」「インプロビゼーション」=「即興・即興性」を大きな特徴として、他者との接触や関わり、空間や時間や環境などとの関わりを即興でおこなう様がダンスになっていきます。

自分自身をコントロールするのではなく、自分の身体を自由にさせて、自他とのやりとりを味わうように集中すると、そこに動きが生まれダンスになっていきます。
簡単に言うと、振付のない即興的なダンスを自分と他者と共に踊ります、ということです。
自分と相手の身体をコンタクトさせ、自分だけではすることのできない即興ダンス体験を通じて即興や表現の可能性を再発見することができるかもしれません。

振付やステップがないダンスなので、ダンス経験がなくても身体が硬くてもリズム感が悪くても大丈夫。
自分の今の身体で遊ぶように踊れます。
お気軽にご参加下さい。

カタヨセヒロシ(ロクディム:6-dim+ 共同主宰)
海外のダンスフェスティバル(マレーシア・クアラルンプール・2014)でも講師をした経験があります。

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