演劇を勉強中の方や即興演技をやっているけれど上手くいっていない方の役に立てばと思いまして、即興演技をどのようにやればいいのかをお伝えします。
ただ、「これが絶対!」というわけではなく、まねきねこ☆ゆういちがいいと思う即興演技についてです。

否定

即興でよく起こるのが「否定」。
共演者のアイディアを否定して自分のアイディアで進めてしまうことがよく見られます。
そうすると、アイディアが重ならず、上手くストーリーができていきません。
では「否定しない」ようにしたらいいのでしょうか?
いや、そうでもないんです。

なぜなら「否定」しようと思って「否定」したわけじゃないからです。
否定は結果なので、その原因が何かのかを見つけて直す必要があります。
原因はたくさんあるので、一つずつ書いていきますね。

橋を架ける

「否定」の原因の一つは「ストーリーを事前に決めている」です。
タイトルや設定を聞いてから始まりの合図がかかるまでの間の数秒間で
どのように進めるか事前にストーリーを作った場合、
お互いの違うストーリー同士がぶつかり「否定」が起こります。

どこまでが即興か?

ですので事前にどこまでを即興とみなすのかを決めておくと良いでしょう。
ちなみに、まねきねこのインプロではスタートの合図以前に浮かんだストーリーは使わず、スタートの合図後に発生したもので演技をします。

相手が見えなくなる

舞台で一人目が演技をしている時、次に出る人はどこを見ていますか?
よくあるのは舞台を見ずに別の方向を見ていること。
頭の中で自分が出た時どうするのか準備しているのでしょうが、
今舞台上で起こっていることが見えていません。

発見する

「舞台上で何も思いつかないのではないか?」という不安からストーリーを準備するのですが、「舞台上で発見できる」という自信があれば、事前準備をしなくてもよくなります。
そのためにその場で発見する力を伸ばすインプロのトレーニングがあります。

それについてはまたお伝えしていきますね。