第一回「コミュニケーションを取ろう。」

こんにちは。ゆういちです。シアタースポーツはじまりました!
今回は、初めて参加する子がたくさん。
まずはお互いに仲良くなって、楽しめるように、コミュニケーションが取れるようなインプロをしました。

みんなで協力して、一つの景色をつくりました。
みんなで自分のアイディアを持ち寄って、受け入れていきます。

言葉は使いません。
身体で伝えていきます。
相手に分かるように・・・。

みんなで一つの場面を作ります。
家族の食卓。
お父さん、お母さん、おばあちゃん、テーブル・・・
と、自分で考えて、役になっていきます。

同じ家族でも、「仲のいい家族」「裕福な家族」など、いろいろ演じられます。
これは、貧乏な家族。

みんなで息を合わせます。
4人で一人の人間になります。
声を合わせて一人になるようにします。

声も合わせるし、同じキャラクターになります。
息が合うと、どんどん合ってくる。

「イエスレッツ」
アイディアは、相手のことを考えて、相手のために出します。

みんなが喜ぶようなアイディアを出します。
そして、そのアイディアに「そうしよう!」といって乗ります。
「え~」って言って、否定はしません。

インプロをしていくと、一日ですっかり仲良くなりました。
内気でおとなしい子も、だんだん明るく元気に、
そして、自分の言葉で話し始めます。

年齢の差は、最大6歳ですが、
それも関係なく仲良くなれたようです。

第2回「お話を作ろう。」

シアタースポーツでは、即興でお芝居をします。
即興で自分でお話を作るのは、大変そうだと思うかもしれませんが、協力をしていくと、簡単にお話ができてしまう。今回はそんなことを体験しましたよ。

2人で一枚のお手紙を書きました。

どうやって書いたかというと、お互いに一文字ずつだけを書いてつなげていきます。そうすると、2人ともが予想のできないお話ができあがるのです。

こんなおもしろい手紙が書けた!
一人では絶対に書けないね!

二人で協力すると、こんなかわいい絵もかけてしまう!

これは一人ひと筆ずつで描いたもの。

そして、お芝居をするよ。

服の☆の模様を使って、「星空」を表現したよ。
こうやっていろんなアイディアを出していきます。
ひらめいたらどんどんやっていこう!
ひらめいたことをやっても、だれもバカにしないから、
思ったことがどんどん実現していきます。

これは、木の前にチョウチョが飛んでいて、そこにカメレオンが来たところ。

彫刻とそれを作った芸術家とお客さん。

彫刻を見てお客さんは芸術家に質問をします。
芸術家は、彫刻をよく見てお客さんに答えます。

同じ物を見ても、違う感想を持つところが面白いところ。
それを否定しないで受け入れていってお話を作ります。

お話を作っていくこと、
アイディアを自由に出していくこと、
お互いを生かして、一つのものを作ること、

全てのコツは
否定をせずに受け入れる。
相手を楽しませるためにする。
この2つなのです。

 

第3回「相手にしっかり伝えよう」

シアタースポーツでは即興のお芝居にチャレンジしています。
相手に自分のことを伝えるのは意外と難しい。
伝えたつもりでも、伝わっていないことも多いです。

そこで、言葉を使わずに、チャレンジ!

カードを引き、そのキャラクターになります。
でも、言葉は使わないで。他のメンバーはそれを当てます。

何だかわかりますか?
正解は「社長」です。だからふんぞり返っているのですね。

シアタースポーツでは結構難しい話もします。
でも、子ども達は真剣に聞いています。

まねきねこでは、子どもを子ども扱いしません。
一人の人間としてきちんと向き合います。
これをインプロの用語で「エンダウメント」といいます。
いい「みなし」を与えると、ひとはその「みなし」の通りになります。

子ども扱いしたり、過保護にしないので、
一人でどんどんできるようになっていきます。

一人で人前で演技できます。
台本もなく即興です。
堂々と自分の表現をします。

そして見ているみんなも、それを受け止めます。
優しい、安心できる場があるので、自由に表現できるのです。

 

第4回「チームで協力!」

シアタースポーツはチーム戦です。
だんだん、発表会に向けてチームの個性が見えてきました。

チームの登場!

元気です!

チームのメンバー、リーダー、チーム名、登場のポーズ、
全て自分たちで決めます。じゃんけんは一切しないで。
意見を言い合って、決めていきます。

お芝居に点数が付いて、勝敗が決まります。

対戦の後はインタビュー。
おもしろコメントがたくさん。
ユーモアいっぱいです。

 

第5回「布でアート」

シアタースポーツは即興でお芝居をするので、衣裳やセットはありません。でもすぐに衣裳やセットを作れるように布や小道具を用意しています。

これは砂漠です。
下に引いた布は茶色で、砂漠の砂を表しています。
後ろのかたまり2つは青い布を頭からかぶっています。
オアシスだそうです。

「バンザーイ。砂漠から水が出た!」

こちらはレストラン。

テーブルの役としてしゃがんでいます。
その上に茶色の布をかけてテーブル感を出しています。
その上にピンクの布が来ました。
ステーキだそうです。焼き加減はレアです。

こちらもレストラン。

黄色い布を使って「オムライス」です。
「ケチャップがない」というセリフに
店員役が赤い布を持ってきて
「ケチャップでございます。」

こうやって、お互いに協力しながら、アイディアを足していくのです。

 

最終回「発表会」

最終回はシアタースポーツの発表会を開催しました。
たくさんの保護者の方やご兄弟が観に来てくれました。
ありがとうございました。

決して、お芝居は上手ではありませんが、
チームで協力する姿、がんばって助けようとする姿、
自分のアイディアを自信を持って表現する姿、
みんなを楽しませるユーモア、
いろんないいところが見えたと思います。

これでまねきねこのシアタースポーツはおしまいです。
みんなこれでバラバラに生活していきますが、
ここで体験したことは、きっとこれからの人生で生かされる日が来るのではないかと思います。

みなさん、これからもがんばってくださいね。