吃音についての講座を開催しました。

吃音を持つ人は人口の約1%だそうです。
つまり100人に1人。
なのに、あまりそのような方を見かけませんね。
そう、吃音の人は、気づかれないように
声を潜めて生きているのです。
もっと自由に話したいと思う吃音の方が
自由に翼を広げて羽ばたくにはどうすればいいのでしょうか?

言語聴覚士の羽佐田竜二先生をお迎えして、吃音について学びました。

講師プロフィール

羽佐田竜二先生
1973年、西尾市生まれ。警察官勤務を経て、一念発起して言語聴覚士養成課程に入学。
在学中に、自分自身の吃音体験をベースとして、言語聴覚療法を背景とする独自の訓練方法を考案した。
卒業後、赫和会杉石病院(武豊町)で多くの吃音児者の臨床に従事。
現在は、地下鉄東山線中村公園駅付近に吃音専門のクリニックである「つばさ吃音相談室」を開設し、代表を務めている。
羽佐田竜二先生

吃音とは?

吃音

発症率・・・約5%
有症率・・・約1%
なりやすい年齢・・・2~4歳
自然治癒率・・・約75%
男女比・・・男:女=3:7
(発症率は男女同じくらい。女の子の方が治りやすい)

参加者からの質問

Q.子どもの吃音。意識させたくないから病院へは行かせないというのはどうか。

A.一生、意識しなくていい環境で生きるのは難しい。(周りの反応がある)

どんな風に意識するかを共に考える。(歪みのない形で)
・吃音に対するハードルを低くする。
・普通の話として話せる形にする。
・いい触れ方をしよう。そうすると、悩みも込みで話していいことになる。(隠さなくてよくなる)
・タブー視しない。

参加者の感想

吃音についての基礎的知識から現状までとても分かりやすく教えていただき理解を深める事ができました。当事者や、保護者、当事者と関わる人、各々に生じる悩み気持ち聴けた事で、「自分ができる事は何か」を考えさせられました。(30代主婦)

吃音について分かりやすい説明でした。自分も当事者ですが、いろんな吃音あるあるを聞けて、自分の症状と向き合うきっかけができました。おもしろかったです。(20代 男性 )

様々な悩みを持った方がいらっしゃることがわかり、勉強になりました。自分自身の症状と向き合っていきたい、逃げないようにしたいと思えました。(40代 男性 中学校教員)

吃音の本当の情報が知れてよかった。(40代 女性 )

先生の話を聞けたことと、他の参加者と交流できたことがよかったです。(20代 男性 会社員)

吃音と聞いて連発だけだと思っていたので、色々な症状があるんだなと思いました。「言い換え」の話を聞いた時に周りにも何度も同じ言葉をまちがえて言いかえる人がいるなと気付きました。あまり気にしていませんでしたが、もしかしたら、これも、一種だったのかなと感じました。(30代 女性 日本語教師)

吃音についての知識が深まりました。また当事者の話がたくさん聞くことができとても良い機会になりました。(30代主婦)

自分には関係ないと思っていたけど夫が?!そうかも?(40代 女性)

息子に関わる吃音のお話ありがとうございます。当事者のお話はとても役に立ちました。今後もゆっくりとハードルを下げて見守って行きたいです。(50代 女性 講師)

貴重な講演内容で良かったです。(40代 女性 言語聴覚士)

吃音について、これほど詳しいお話を聞いて貴重な機会になりました。それぞれの方の「話しことば」の体験や悩みに耳を傾けながら、自分と共通する部分が見えてきて、それがまた力になったように見えています。(30代 女性 講師)

羽佐田先生は落ち着いた話し方で、とてもためになりました。治し方は確立していないが、話を聞いただけで少し光が差した感じがありました。当事者(次男)本人には言った事はなかったが、いいタイミングで話してみようと思いました。
(30代 女性 会社員)

私は今まで吃音はタブーとなっていました。それが息子にハードルを上げていたことに気がつくことができ今日は先生のお話が聞けて本当によかったです。(40代主婦)