ゆういちさんがよくお話してくれる事なのですが、

 
「2人組作って練習するよーという時は、演技が上手い人と組んだほうが良いよ」
 
 
との事らしいです。
何故なら演技が上手い人は世界観を作るのが上手なので、こちらが良い意味で流されることができるからだとか(でしたよね?確か!)
 
 
 
思い出してなるほどなーと考えている時、ふとこの前のレッスンでの出来事を思い出しました。
 
 
その時のレッスンの内容は「相手をみなす」というもの。
まず真ん中に1人椅子に座ってもらい、「みなす」練習をする人がクジを引いてそこに書いてあった単語の通りに椅子に座っている人をみなして、接するんです。書いてある単語は動物からかわいいなどの形容詞など様々で、それによって接し方は大きく変わります。
真ん中に座ってる人や周りで見ている人はクジの内容を知りません。真ん中に座っている人が「みなす」人にどうみなされているか言い当てられたら演技終了です。
 
これの面白いところは、けっこう高度な演技レッスンの筈なのにさぁ言い当てられるか!?というクイズ感のおかげでとたんに楽しいゲームに変わってしまうところ
 
 
そしてこの日1番最初に真ん中に座ったのは私でした。
「みなす」人はこういちさん。
 
こういちさんは、実はわたしが密かに相性が良い!と思っている人です。何故なら、こういちさんと一緒に演技をすると何だかワクワクするし、それでいてうまく話が纏まるからです!
一緒にレッスンを受けられる機会が多いからというのもあるだろうけど、これは相性が良いに違いない!
 
そんなこんなでこういちさんはクジを一枚引きました。わたしはボーっとこういちさんからのアクションを待ちます。
 
 
 
 
 
 
「ああ!き、き、君は!まままさか本当に会えるなんて!」
 
「握手してください!!」
 
 
 
 
 

来ましたこういちさんからのアクション!

 
 
何事だ!?!笑
 
 
実はこの時こういちさんが引いたクジには【人気者】と書かれていたそうです。人気者のわたしに会えて嬉しい!という演技だったんですね。
そんな事とは露ほども知らないわたしは役に入って素直に驚きます(笑)
 
 
驚いたことにこのこういちさん(の役)、トイレから出て手を洗ってない&なんか汚いらしい手にも関わらずわたしに握手を求めてくる!
こういちさんからの言動で初対面だという情報が入って来たので、嵐のような熱烈なアプローチをする初対面男性に必死で笑顔を浮かべつつ戸惑うわたし(の役)。
 
 
こういちさんの話によるとわたしはどうやら人望があり、更にはファンが沢山いるらしく、それを聞いてわたしはどんどん「人望がありファンがたくさんいる」程魅力的な女性像を演じていきます。この時のわたしの頭ではアイドル?それか有名人にみなされてるのかな?という思いがありました。
魅力的でファンがたくさんいる女性、であるなら常識的な人だろう!という気分になっていき、常識人のわたし(の役)はどんどんこういちさん(の役)のアプローチに付いていけなくなります。
 
 

そしてこの顔である。笑

 
 
 
 
ファンです!手が汚いけどどうしても握手してほしい!したい!貴女に会ったと話したらみんなに羨ましがられるだろう!
 
そう捲したてるこういちさんの言葉にわたしはついに立ち上がって距離を取ります。そして…
 
 
 
「実は他にも貴女のファンをたくさん呼んで来たんですよ!ほら!」
 
 
 
そう言ってこういちさんは結構な手の大きさですぐ近くを指し示しました。
 
この時のわたし(の役)の心境は、こういちさんのような人が他にも大勢この部屋の中にいる。という恐怖感でいっぱいになり、この役の立場としてはもう到底この場にいられる状況ではありませんでした(笑)
ですので、「真ん中に座っていること」を指示された身にも関わらず、用事があるから…と理由を付けてすぐさまその場を退散することに!演技はもちろん強制終了…
 
 
この時のわたしはそういう展開を望んでそうした訳ではなく、「その役としてそうせざるを得なかった」ので、そうした。もしくはそうなった、のです。
わたしはただその場で「みなされたと感じた」女の子像で素直に生きていただけでした。素直に生きた結果、指示された事以外の行動に出る他なかったんです。
 
 
 
ここまでを振り返ってみて。
 
 
 
 
わたしはこういちさんと相性が良い!
 
 
 
 
…本当に相性がいいだけ??
 
 
 
もしかして私は、演技が上手い人と演技をして、まんまと世界観に流されただけなんじゃないか??
 
と、今になって閃いてしまいました。
 
 
こういちさんとしては私に怖がられたのは予想外だったようですし、結局わたしが「人気者」のお題を当てられなかったので彼自身100%表現しきれた訳ではなかったのかもしれません。
だけどわたしが自然に流されて、そうせざるを得なかったからそうした。「役として生きた」行動に出たのは事実です。
 
 
相性が良いなぁと思ってるのは自分だけで、本当は相手が上手いだけなのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
…そんなこういちさん、波長が合う方にゆうきの名前を挙げていました。似た者同士でやりやすいとの事です。
 
 
 
ムキーッ!!