「暗殺教室」に見る心理学

最近は、心理学が活用されている作品が増えてきているように感じます。

例えば、暗殺教室。
作者の松井優征さんは、たぶん心理学をかなり勉強されているんじゃないかなと思います。

潮田渚くんというキャラクターがいまして、
男子なのに髪を縛ったり、華奢で中性的なルックスで控えめな性格である一方、
表情を観察して、相手の意識の隙間を見抜くことができたり、
気配を消して近づき、自己犠牲を含んだ行動力があるという
暗殺の才能のあるキャラクターとして描かれています。




(注:ここからはネタバレを含みます)

第111話からの、潮田渚くんの進路の話の回は心理学的要素満載でした。
なぜ、渚くんがこのようなキャラクター設定なのかが
家庭環境を描くことで正当化されていました。

中性的なルックスは・・・

渚くんの母親は本当は娘がほしかった。
母親は、渚くんに自分が入れなかった大学や会社に入るように言い、
子どもの頃短髪しか許されなかったので、渚くんを長髪にしている。

親が子どもを自分の分身として自分の夢や理想を投影するという
心理学的要素からきているようです。

親からの適切な愛情を受けることができない家庭を機能不全家族といいますが
虐待だけではなく、過度な期待をかけられているという状態もそれに当てはまります。
機能不全家族の中で親から適切な愛情を受けることができなかった人をアダルトチルドレンと言い、
暗殺の才能についての設定は、
アダルトチルドレンの共依存症の特性を生かして作っているように思われます。

母親が急に機嫌が悪くなり突発的に怒り出すため(これも機能不全家族の特徴)
渚くんは顔色をうかがいながら生活をすることによって、
相手の表情や意識を察知する観察力が高まったという設定に結び付いたり。
自分の存在感を消したり、自己犠牲をしたりもアダルトチルドレンの共依存症の特性の一つです。

と、カウンセリング心理学を学んだ者から見ると、勝手にそう思うわけです。
作者本人に聞いてませんから何とも言えませんが。

ただ、このようにしっかり作ってあるので、多くの人の共感を得て、人気の作品となっているのだと思います。

で、言いたいことは、
作り手が、このように考えて作ってるわけだから、
それを演じる側や一緒に作る側も理解ができてなければ
上手くいかないだろう、ということです。

渚くんを演じる時に、ただの中性的なキャラクターとだけしか捉えらえなかったら意味が変わってくるし、
自分勝手に背景を想像しても、作者の思いとは離れてしまう。

なので、俳優も心理学を学ぶ必要があるなぁと思うわけです。

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