感性を磨く旅

​今日は誕生日ということで、旅行を企画してもらいました。

おいしいものを食べて、不思議なカタチに驚いて、最後は「ねんど」で魔法をかける。
そんなドキドキが期待されるツアーの始まりです!

行先は、滋賀県。
滋賀県は僕が4歳の頃に住んでいたところです。

ねんどが好きだった4歳の僕が住んでいた地を、50年たってねんど作家となった僕がまた訪れるという意味のある旅となりました。

4歳ゆういちが保育園の遠足でお弁当を食べているところ。

旅のはじまり

​06:30 名古屋を出発!
朝日と一緒にドライブスタート。まだ眠っている街を抜けて、滋賀へ向かいます。

今日、誕生日を迎えて思ったことは「昨年は丁寧にできなかった。今年は丁寧に一つ一つやっていきたい。」ということです。

滋賀県へ向かう道中は、最近AIのジェミニが音楽を作れるようになったということで「滋賀県に行こう」という歌を作ってもらい、それを聞きながら行きました。

彦根城に近づくにつれて、電信柱や信号機の枠が黒くなっていき、景観を損ねないように配慮されているのが分かります。

ローソンは濃い青、マクドナルドは暗めの赤になっていたがこれも彦根城近辺だからの配慮だからでしょうか?

彦根城を超えると、すぐに琵琶湖が見えてきました。
今日はいい天気。
琵琶湖の青と空の青が重なり、どこまでが湖で、どこまでが空か分からないくらいです。

広大な田んぼが広がっています。
琵琶湖で水が豊富なので、田んぼ作り放題なのでしょう。

ラ コリーナ近江八幡

09:30 ラ コリーナ近江八幡に到着。

予定していた駐車場が閉まっていたり、近江八幡の道が細くてビビったりしているうちに、予定より遅く到着しましたが、そんなことはたいしたことではないのです。

屋根から木が生えている、キノコみたいなのがあったり

不思議な形のモニュメントがあったり

いろんなところに小さな扉があります。
(扉の向こうにいた子どもと目が合った瞬間です。)

この旅としての、この場所は、不思議な形を楽しむことがテーマです。

また、アーティストがデザインしたキッチンカーがあったりして
アート心に刺激を受けます。

かわいい屋台。

そんな、準備されたモノたちの傍らで見つけたのがこれ。

日陰で凍っている草。
9時半だけど、日蔭はまだ凍っている。
地面から生えたツララのようです。

「バームクーヘン」のCLUB HARIE(クラブハリエ)さん。

バームクーヘン機の第一号と、これまでのバームクーヘンの箱のラインナップ。

ここでは、人が作ったものだけではなく、自然からも刺激をもらいました。

古い街並みを歩く

次のお店に向かうために、近江八幡の街並みを歩きました。

江湖庵(こうこあん)

はんこ職人さんの技が光る、素敵な古民家でのランチ。
体にやさしい発酵ごはんを食べて、お腹も心も満たされます。

この丸っこいのが、タコ焼きみたいな味がするけど
タコ焼きじゃなさそう。
お店の方に聞いてみると

カリフラワーを揚げたものだとのこと。

ごはんの後は、齋藤江湖さんとお話をさせていただきました。

ハンコのルーツを辿った先のイランへ行った時のこと。
多くの方に知ってもらうために「旅するはんこ屋さん」として、日本中を周っていること。
自分がしてもらって嬉しいことは、相手にもしてあげた方がいいということ。

いろんなお話を聞かせていただきました。
言葉は、さらっとしているけれど、全て本当のことを、当たり前に話している感じがいい。
言葉に嘘がない感じがして、お話を聞くのが心地よいです。

鯖寿司

江湖庵さんに向かう途中に見かけたこの旗。

鯖寿司をせんべいに乗せて食べ歩く?

それが気になって、加悦さんにやってきました。

鯖寿司は、父親がよく家で作ってくれていたのもあり、僕の好きな食べ物の一つです。

さばせん(鯖寿司をせんべいに乗せたもの)と

さば海苔巻き(鯖寿司を海苔で巻いたもの)を食べました。

何万回も聞かれているだろうと思いながらも、店員さんに
「なんで、鯖寿司をせんべいに乗せようと思ったんですか?」
と聞くと、

あまり聞かれたことがないような感じで
「映えです。」
「お皿の代わりです。」
と答えてくれました。

座って食べるイメージの強い鯖寿司を持ち歩けるようにした工夫ですね。

食べてみたところ、海苔巻きの方は、鯖寿司と合っています。

せんべいに乗せた方は、鯖寿司はおいしいし、せんべいもおいしい。
しかし、鯖寿司とせんべいを一緒に食べた時に僕の頭が戸惑います。
鯖寿司好きの僕の先入観が邪魔をしているのでしょう。
僕の頭がついていくことができなかったようです。

近江商人とは

次へ向かうために、また近江八幡の街並みを歩きました。

「近江商人とは?」という看板がありました。

これまでのお店の接客が、どの人も感じよかった。
近江商人の意識があるのだろうか?

近江商人の精神についてAIで調べてみました。

  1. 「三方よし」の精神
    近江商人の代名詞とも言えるのが「売り手よし、買い手よし、世間よし」という哲学です。

自分の利益だけでなく、相手(お客さん)が喜ぶことを第一に考える。

その商売が地域社会の発展にも繋がるようにする。

この「買い手よし」の精神が、現代のサービス業においても「相手を思いやる丁寧な接客」として受け継がれている可能性があります。

  1. 「陰徳(いんとく)」を積む文化
    近江商人は、目に見えないところで良い行いをする「陰徳」を重んじました。

見返りを求めず、橋を直したり学校を建てたりと、地域貢献を当たり前に行う土壌があります。

この「裏表のない誠実さ」が、店員さんの控えめながらも芯のある親切心に現れているのかもしれません。

  1. 滋賀県の県民性:実直さと慎み深さ
    滋賀県の人々は、歴史的に「真面目でコツコツと努力する」気質があると言われます。派手さはありませんが、「始末してき張る(無駄を省き、物を大切にする)」という言葉通り、一つ一つの仕事を丁寧に完結させる実直さが、心地よい接客に繋がっているのでしょう。

豆知識:実は身近なあの企業も!
伊藤忠商事、丸紅、高島屋、ワコール、ヤンマーなど、日本を代表する多くの企業が近江商人の流れを汲んでいます。彼らの「誠実な商売」のルーツは、すべて滋賀にあるんです。

滋賀での温かい対応は、何百年もかけて培われた「信頼の文化」の現れかもしれません。

滋賀県のDNA

ここまで書いて、腑に落ちました。

滋賀県に来たら、店員さんの接客がどこも良いと感じたことや、
齋藤江湖さんの言葉が、嘘のない言葉に聞こえたこと。

そして、この旅行に出かける前の僕が「一つ一つ丁寧にやっていきたい」と言ったこと、
そして、滋賀県に来て、ご飯を食べた時に、自分に合っているなと感じたこと。

僕は4歳くらいの頃に滋賀県に住んでいて、その記憶は
(ビワコオオナマズがいると思って)「琵琶湖行こー!琵琶湖行こー!」と言っていたことくらいですが、
この地が合っているような気がしました。

僕は、陰口だとか、表裏があるのが本当に嫌なのですが、
「誠実を良しとする」この地域の考え方が、本当に合っているなぁと思いました。

街を歩く

街のいろんなところで「飛び出しくん」がいました。
飛び出しくんの発祥は滋賀県とのこと。

いろんなタイプの飛び出しくん。

今は季節的にお休み中ですが「水郷めぐり」というのがあり、
船で水路を巡るようです。
次はこれに乗りたい。

かわらミュージアム

かわら焼体験ができるらしい。
次回来たい。

「地蔵当番」とは何だ?

AIのジェミニに聞いてみました。

近江八幡市の旧市街地(旧城下町エリア)を中心に残る「地蔵当番(じぞうとうばん)」ですね。これは、地域に根ざした非常に珍しい独自の伝統行事・慣習のことです。

簡単に言うと、「町内の人々が交代で、お地蔵様をご自宅(床の間など)にお迎えして数日間お祀りする」という仕組みを指します。

詳しく解説しますね。

1.どんな仕組み?
近江八幡の旧市街には、多くの町内に「町内地蔵」がいらっしゃいます。通常、お地蔵様は道端の祠(ほこら)にいらっしゃることが多いですが、この地域では以下のようなスタイルが取られます。

・巡回式: お地蔵様が固定の祠にいるのではなく、町内の家々を「当番制」で順番に回ります。
・お宿(おやど): 当番になった家は「お宿」と呼ばれます。床の間を綺麗にし、お地蔵様を安置して、お供え物や灯明を絶やさないようにしてお世話をします。
・引き継ぎ: 数日〜1週間ほど経つと、次のお家へお地蔵様をお運びして交代します。

2.なぜそんなことをするのか?
この習慣は、江戸時代から続いていると言われています。主な理由は以下の通りです。

・子供の守り神: お地蔵様は子供の守護神とされており、家にお迎えすることで家族の健康や子供の成長を願います。
・コミュニティの維持: お地蔵様を運ぶ際に近所同士で顔を合わせるため、町内の絆を深める重要なコミュニケーションの役割を果たしてきました。
・日常の信仰: 特別な日だけでなく、日常生活の中にお地蔵様が「居る」という、近江商人らしい信心深さの表れでもあります。

3.現在の状況
現代ではライフスタイルの変化(床の間のない家が増えた、共働きで世話が難しいなど)により、以下のような変化も見られます。

・特定の集会所などでまとめてお祀りする町内が増えている。
・「地蔵盆(8月)」の時期だけ特別にお迎えする形式に簡略化されている。
・それでも、八幡堀周辺の古い町並みが残るエリアでは、今もしっかりと伝統を守り、年間を通してお地蔵様が町内を旅している地域があります。

もし近江八幡を散策中に、一般のお宅の玄関先に「地蔵尊」と書かれた提灯が出ていたら、そこが今まさに「お宿」を務めているお家かもしれません。

信楽焼のねんどで動物作り!

お店によく置いてあるタヌキの置物。
あれらは、信楽焼。
陶器を作る体験をするために、信楽にやってきました。

ここに来るまでに
大きなタヌキの置物をたくさん見たり
高速道路を走ると、動物注意の標識でかわいいタヌキが描いてあったりと
たくさんタヌキを見たので、もちろんタヌキをねんどで作るつもりできました。

受付をすませて、陶芸教室に向かうが、どこにあるか全く分からない。
「陶芸教室」という看板を見つけてそこに行ったが
どう見ても店の裏。

近くを通ったスタッフの方に聞くと
「ああ、そこは店の裏ですね。」
とのこと。

やっと教室にたどり着けて、よろこぶゆういち。

陶芸教室がはじまりました。

この粘土をこねて作っていくとのこと。

色は、赤、黒、緑、黄色、白から選べます。

説明が始まったが、この教室では、湯飲み、茶碗、皿を作ることができるが、
マグカップみたいに取っ手を付けたりしたら焼く時に割れてしまうとのこと。

ん?タヌキの置物を作るつもりで来たのだけど、湯飲み、茶碗、皿しか作れない?
質問すると、置物は作れないとのこと。

陶土を紐状に積み上げ、思い思いの形を創る入門コース。
コップ、お茶碗、置物など幅広く好きなものを。

ホームページにこう書いてあるがな。

仕方ないので、湯飲み、茶碗、皿の枠の中で、好きなモノを作ることにした。

タヌキの形の湯飲みを作ることにした。
横から見たところ。

上から見たところ。

お腹のふくらみのところに、ほんの少しだけ、お茶を入れることができます。
それを超えると、口からお茶が出ます。
お茶をほんの少しだけ飲みたい時に使う用の湯のみです。

「シッポ割れたらごめんなー」
と言われたが、いいのです。
最初のチャレンジだし、作りたかったタヌキはできたので。

「またリベンジしに来てください。」
いやいや、まだ失敗したと決まってないから。

湖香六根

そこから、高速道路で次のお店へ。

街灯のほとんどない真っ暗な道を進み

豪華な庭を抜けて

たどり着いた「湖香六根」さん

丁寧なごあいさつと、寒い所から来てまだ冷えているお客さんへの心遣い。

湯飲みもかわいい。

前菜。寒囲い。
手前のキュウリはすっぽんの形。
すっぽんは生まれた時はこのくらいの大きさとのこと。

前菜その2。ちまき。

いさざというお魚。
食べられる側という意識が全くなく、自分が食べる側だと言わんばかりの顔。

すっぽんのスープ。
いろいろなものが入っているとのこと。
ナマコも入っていて、ナマコは生き物の中で珍しく陰と陽を両方持っている生き物で、半分に切っても、半分ずつがまた再生するという生命力の持ち主。

雪月花のお椀を開けると

カブを雪に見立ててあり、中には猪の肉が入っています。

お米はここで炊いてくれます。
外国人はこれを見て「ファンタスティック!」と言うそうです。

お米は「ミルキークイーン」。
田植えが終わると、田んぼの水面に青空が映り、一面の青空になるとのこと。
その時はまた見に来たい。

「はやにえ」だそうです。
モズのやつか?

近江牛です。

鰻が巻いてある出し巻き卵です。

最後にサプライズ!
誕生日ケーキです。
「Happy Birthday ゆういちくん」と書かれています。

そうか。「ゆういちくん」は、滋賀県でねんどをこねていた4歳のゆういちくん。
そのゆういちくんの50年後の誕生日ということですね。

ごはんの後に、お店の方とお話。
信楽焼の体験をしてきたことや、江湖庵さんに言ってきたことを話すと、
江湖庵さんとはお付き合いがあり、お店の書を書いてもらったとのこと。

たぶんこれ。

僕のねんどの活動にも興味を持ってくれたのに、名刺もポートフォリオも持たずに来てしまった。

僕は近江商人としては、まだまだですな。

滋賀県に行くと人生観が変わるよ

今回の旅は、「感性を磨く」という旅として企画してくれました。
ありがとうございました。

ラコリーナにあった色々なモニュメント、アーティストの作品、齋藤江湖さんの書やハンコ、そしてお話させていただけたこと、陶芸体験、もちろんアーティストとしての刺激をたくさん受け、感性が磨かれたと思います。

それもありますが、食べ物はどれもおいしく、おいしいだけでなく、何か自分に合っている感じ。
僕が4歳のころに住んでいた「滋賀」という地が自分に合ってる気がしています。

そして、その街に流れる「近江商人」の考え方。
これは、僕の感性だけでなく「仕事観」に大きく影響を与えてくれました。

ミルクボーイの漫才では「そこ行ったら人生観変わったらしい」「じゃあ、滋賀とちゃうな。滋賀は、行った気持ちのまま帰ってこれるからな」と言っていたが、そんな滋賀に僕は今回行って人生観が変わりました。そんな歌をまたジェミニに作ってもらいました。