作品1.その世界がもう終わるなら顔を上げてみようと思ったシロクマ(H210×W300×D250mm)

北極の氷が温暖化で溶け始めてから、どれだけの時が流れただろう。
とうとう最後の一枚になった氷の上で、シロクマはエサを探していた。
「最近、アザラシも魚も見かけないな…」
そこへ、地球の反対側から、首が長すぎるペンギンがやってきた。
首が長いゆえに、遠くの景色も、知られざる秘密も見てきたペンギンだ。
ペンギンはシロクマに声をかけた。
「たくさんご飯がある場所を知ってるよ。」
そう言って、ペンギンは、はるか遠くにそびえる、ソフトクリームのような高い山を指さした。
「あの山の上に大きな輝く石があるけど、動かしてみない?」
シロクマは「自分には無理だ」と、海を見つめた。
だが、海の中にはもうアザラシも魚もいない。
彼らはとっくに空を飛び始めていた。
ペンギンは静かに続けた。
「あの石、ちょっと触ったら動くかもしれないよ。」
シロクマの耳がピクリと動いた。
ペンギンはシロクマの背中を見つめ、微笑んだ。
「背中のマンゴーの翼と、チェリーのしっぽ。その価値に、気づいてる?」
シロクマは、ふと思い出した。
他のシロクマに「シロクマアイスみたいだ」と言われたことを。
シロクマはつぶやいた。
「僕はただのシロクマじゃない。僕はシロクマアイスシロクマだ。」
「このマンゴーの翼で、新しい世界に飛べるかもしれない。」
「あの石も、ちょっと触ったら動くかもしれない。」
そして、シロクマは、この後、顔を上げた。
このねんど作品は、シロクマの現在の環境と私の心の動きを象徴しています。シロクマは氷の上でアザラシを待ち伏せして捕食しますが、温暖化による氷の減少で狩場を失い、食料を得られない危機に直面しています。同様に、私は今の仕事に未来を見出せず、今年初めから「ねんど作家として活動しよう」と決意して歩み始めました。しかし、その一歩は小さく、思うように広がっていませんでした。
そんな中、ニューヨークでの展示の機会を耳にし、さらには作品を見ていただき、貴重なコメントを寄せていただけたことで、心に火が灯りました。そして「もっと大きな一歩を踏み出したい」という強い思いが芽生えました。
この作品は、シロクマの置かれた環境と私の内なる葛藤を重ね合わせ、形にしました。私と同じように、一歩を踏み出したいのに躊躇している人にとって、この作品が小さな勇気や前進へのきっかけになってほしいと願っています。
作品2.Polar Bear Raising Its Face in a Melting World(溶けてゆく世界で顔を上げたシロクマ)

ここは世界の北の果て。
氷が温暖化で溶け始めてから、どれだけの時が流れただろう。
とうとう最後の一枚になった氷の上で、シロクマはエサを探していた。
「最近、アザラシも魚も見かけないな…」
そこへ、世界の反対側から、首が長すぎるペンギンがやってきた。
首が長いゆえに、遠くの景色も、知られざる秘密も見てきたペンギンだ。
ペンギンはシロクマに声をかけた。
「たくさんご飯がある場所を知ってるよ。」
そう言って、ペンギンは、はるか遠くにそびえる、ソフトクリームのような高い山を指さした。
「あの山の上に大きな輝く石があるけど、動かしてみない?」
シロクマは「自分には無理だ」と、海を見つめた。
だが、海の中にはもうアザラシも魚もいない。
彼らはとっくに空を飛び始めていた。
ペンギンは静かに続けた。
「あの石、ちょっと触ったら動くかもしれないよ。」
シロクマの耳がピクリと動いた。
ペンギンはシロクマの背中を見つめ、微笑んだ。
「背中にあるマンゴーの翼と、チェリーの鼻。その価値に、気づいてる?」
シロクマは、ふと思い出した。
他のシロクマに「シロクマアイスみたいだ」と言われたことを。
シロクマはつぶやいた。
「僕がシロクマアイスみたいだということを生かせる世界があるかもしれない。」
「このマンゴーの翼で、新しい世界に飛べるかもしれない。」
「あの石も、ちょっと触ったら動くかもしれない。」
そして、シロクマは、顔を上げた。
このねんど作品は、シロクマの現在の環境と私の心の動きを象徴しています。シロクマは氷の上でアザラシを待ち伏せして捕食しますが、温暖化による氷の減少で狩場を失い、食料を得られない危機に直面しています。同様に、私は今の仕事に未来を見出せず、今年初めから「ねんど作家として活動しよう」と決意して歩み始めました。しかし、その一歩は小さく、思うように広がっていませんでした。
そんな中、ニューヨークでの展示の機会を耳にし、さらには作品を見ていただき、貴重なコメントを寄せていただけたことで、心に火が灯りました。そして「もっと大きな一歩を踏み出したい」という強い思いが芽生えました。
この作品は、シロクマの置かれた環境と私の内なる葛藤を重ね合わせ、形にしました。私と同じように、一歩を踏み出したいのに躊躇している人にとって、この作品が小さな勇気や前進へのきっかけになってほしいと願っています。