「Comic exaggeration」の例

例1

ママ「赤ずきん、おばあちゃんにクッキーを持っていってちょうだい。それからこの牛肉も。ああ、肉が腐らないように冷蔵庫も持っていった方がいいわね。あ、そうそう、百科辞典のセットも忘れないようにね。」

例2

男が一人、クマのワナに足をはさまれて横たわっている。
そこに一人通りかかる。
男2「おお!大変だ!いつからそこにいるんだ?!」
男1「3年前から。」
男2「今まで何を食べていた?」
男1「ああ、私はとても太っていたんです。」

「Comic exaggeration」とは

「Comic exaggeration」とは「マンガ的な誇張」です。あまりにバカバカしすぎると、観客は見る気をなくします。キャラクターに感情移入ができないし、その世界についていけないので、その先のストーリーに興味を持つことができません。

俳優の意識は「面白くしたい」です。
しかし、俳優の無意識は「感情の変化を避けたい」です。

また、俳優に「審査されることの恐怖」がある場合もこれが起こります。マンガ的なバカバカしい演技をした場合、演技が上手いかどうかという基準から外れます。基準の外に逃げることによって、審査される恐怖から逃れているのです。

 

 

参考文献:Impro for Storytellers