「Gossiping」とは?
「Gossiping」とは「今ココ」以外のことについて話すことです。そこにはいない他の人のことや、別の場所のこと、別の時間、時代、つまり、過去や未来のこと等を話します。過去のことなどを話しています。そうすることで、俳優たちは、相手やシーンに関わり合うことができないので、ストーリーが止まってしまいます。
パートナーとの直接的な関わりを避けるために発生します。
「Gossiping」の例
例1
シーンは時々このようにはじまります。
「こんにちは」
「昨晩のパーティーはステキでしたね。」
(冒頭からゴシップへ一直線です。観客は、そのパーティーの話を聞くことはできますが、そのシーンを見ることはありません。)
例2
「おばあちゃん、私達がオオカミに食べられた時のことを覚えてる?」
「ええ、猟師がやってきて助けてくれて嬉しかったわぁ」
(観客はそれを話ではなくシーンで見たいと思っています。)
「Joining」→「Gossiping」
「Joining」は時々、「Gossiping」に直進します。
二人の学生がハトにエサをあげています。
Aはハトに話しかけます。
A「トム。」
B「?」
A「あ、私、ハトに名前を付けているの。彼はトムよ。」
B「そうなんだね。実は、僕もハトに名前を付けて呼んでるんだ。」
彼らは次々にハトに名前を付けていきますが、いつまでたっても何も起きないでしょう。
「Gossiping」の効果的な使い方
・「Gossiping」は相手やシーンに関わり合うための導入として利用できます。
・プラットフォームを作るために「Gossiping」を使うことができます。
特にステイタスを決めるのにいいでしょう。
(ピーター・クックとダッドリー・ムーアはこのエキスパートです。)
・ゴシップの中から自分たちに大きく影響する事件を見つけてティルトを起こすことができます。
・ゴシップの中で語られていたキャラクターで登場することができます。
参考文献:Impro for Storytellers(Keith Johnstone著)