「Joining」とは?
「Joining」は相手と同じ状態になることを言います。
相手のオファーを受け入れているので、一見、シーンが上手く行っているように見えます。
しかし、ストーリーは前に進むことはありません。
(受け入れているというより、合わせている、同調しています。)
俳優は変化を恐れているので、相手と同じ状態になることで、バランスを傾けることを避けているのです。
「Joining」はセリフだけでなく、キャラクターやステータス、感情、行動など、全てにおいて起こります。
ステータスでの「Joining」→ 争いを引き起こす。
感情や行動での「Joining」→ ウィンプを引き起こす。
「Joining」の例
例1)
赤ずきん「おばあちゃんの口はどうしてそんなに大きいの?」
オオカミ「それはね、お前を食べるためだよ!」
赤ずきん「まあ、偶然、私の口もおばあちゃんと同じくらい大きいの。お前を食べるぞ!」
例2)
Aは画家です。AはBを個展に招待しました。
B「これはあなたの絵?」
B「ステキ!」
B「実は、私も絵を描いているの。そして、あなたの絵とちょうど同じスタイルよ!」
そして、彼らは一緒に絵を描くことにしました。
一見、とても協力的に見えますが、ストーリーはどこにも発展しません。
「Joining」の建設的な利用方法
「Joining」は、上手く使うと、シーンの初めのプラットフォーム(キャラクター、関係、目的、場所)を詳しくすることができます。
参考文献:Impro for Storytellers(Keith Johnstone著)